港区を歩く 三田
■港区の街紹介 港区を歩く■
三田
■三田駅周辺
今日は都営浅草線、三田線の停車駅、三田駅で下車し散歩します。三田駅の所在地は正しくは港区芝５丁目。住所上の「三田」は駅から多少歩いた所にある。三田駅は田町駅がすぐ近くにある為JRも利用ができ、港区でも屈指の交通の便が良いエリアといえる。駅前はNECなどの企業をはじめとした多くのビルが建ち並び、オフィス街としての顔を見せる。三田駅の賃貸には、「芝4丁目のカテリーナ三田タワースイート」という高層ツインタワーが聳えています。
■三田の歴史
「三田」の地名は非常に歴史があり、古くから残る町名である。江戸時代の初期には既に「三田村」が成立していた。目黒区にも恵比寿ガーデンプレイスの近くに「三田」という地名があるが、これは港区の三田の飛び地であり、同じ三田村であったことに由来するものであるといわれる。江戸時代にはこの地は大名屋敷や御家人の屋敷が建ち並ぶ屋敷の街であったが
島原藩下屋敷跡に慶應義塾が移転してきてからは学生の街として知られるようになっていった。三田には多くの町名があったが、住居表示実施後は広範囲を「三田」と呼んでいる。
以下は住居表示実施前後の町名の変遷。
・三田一丁目 芝三田小山町、芝新門前町、芝新門前河岸、芝赤羽町、麻布飯倉町五丁目
・三田二丁目 芝三田一・二・四丁目、芝三田綱町、芝三田北寺町、麻布新広尾町一丁目
・三田三丁目 芝三田二-四丁目、芝三田功運町、芝田町四-九丁目、芝通新町
・三田四丁目 芝三田四丁目、芝三田北寺町、芝三田南寺町、芝三田台町一・三丁目、
芝三田豊岡町、芝三田功運町、芝三田松坂町、芝通新町、芝伊皿子町
・三田五丁目 芝三田豊岡町、芝三田松坂町、麻布新広尾町二丁目
■慶應義塾大学
駅から西方向へ歩く。このエリアの象徴が「慶應義塾大学」である。慶応大学は、福沢諭吉の志と理念を伝承する言わずと知れた名門大学であり、その歴史は三田という地と共に歩んできたといってもよい。長い歴史と伝統が、慶応=三田、三田=慶応というイメージを育んできた。東門の重厚な外観は一見の価値ありだ。
■高台の高級住宅街
慶応大学のすぐ近く、住所でいう三田２丁目あたりの高台のエリアは、昔からの高級住宅街である。このあたりはかつて「三田綱町」と呼ばれ、現在もマンションの名称等に名残が見られる。街を散策すると、多くの大使館や高級マンションが建ち並び、上品で閑静である。三田綱町エリアの中心に位置し、広大な敷地を有するのが、「綱町三井倶楽部」である。大正時代に三井家の迎賓館として建築され、西洋建築の傑作と言われており、周辺は美しい日本庭園と西洋庭園に囲まれている。綱町三井倶楽部は会員制の為、一般の人が足を踏み入れる機会はほとんどない。まさに高嶺の花の施設である。